亡くなった父への思いが変わったら、大嫌いな人が優しくなった
スクールカウンセラー・50代女性
ディマティーニ・メソッド®
18歳で死別した父。
生前の父は私と母に暴力をふるったり怒鳴ったりする人でした。
私は父に何度もたたかれ、顔を腫らして泣きながら登校したことを憶えています。
父が亡くなった時、
もうこれで怒鳴られたり、
喧嘩したりしなくていいんだって安堵する気持ちも感じました。
30年以上過ぎましたが、
父のことを懐かしく思い出すことはほとんどありませんでした。
ワークを進めていくうち、
父への感謝が湧き上がって来るのが分かりました。
ワークの後、駅に一人で向かう途中、
ふっと隣に父がいるように感じました。
私は自然に、
「さあ、お家に帰るよ」と呟やいてしまいました。
なんだそこにいたのか、という感じです。
父に話しかけたのは33年ぶりのことでした。
あれから私は家族に、
子どもの頃のエピソードを話すようになりました。
もう思い出しても辛くないし、
楽しかったことも思い出すようになりました。
また、職場に、ずっと大嫌いで
辞めてくれればいいのに、
と思っていた男性がいます。
その人は、子どもに怒鳴りつけたりして力づくで
何かをさせようとするし、
私を激しく批判したりするのです。
それは亡くなった父のよう。
ところがワークのあと、
その男性が
私の仕事ぶりをみんなの前でほめてくれました。
彼が生徒を怒鳴り、否定するとき、
以前の私はすごく怖くなるし腹が立っていましたが、
今は「きっとこの子は大丈夫」と
安心して見ることができるようになりました。
今はその男性の違う側面が見えます。
私だけではなく彼も変化していることがよく分かります。